今、自分を責めてしまっている人へ

今日は、「自分を責めてしまう人にかけたい言葉」。そんなテーマで記事を書いてみたいな、とパソコンを開きました。

この記事を今、たまたま目にしてくださっている方はもしかしたら、今、何かの出来事をきっかけに自分を責めてしまっていたり、
あるいは常日頃から自分を責めてしまいがちな傾向があって、そのことで苦しんでいたり。
そんなようなことがあってたまたまこの記事を見つけてくださったのかもしれません。

今振り返るとほんの数年前の私も、自分を責めてしまうことがとても多い人でした。

・自分を責めてしまうことが多かった、数年前の私。

もともと人のちょっとした言動や顔色の変化にとても敏感で、良く言えば、気付きやすかったり感受性が敏感で。
そしてそんなもともとの性格を自分にとってより良いようには活用することができなくて、自分を受け入れづらいと感じていた20代の頃。

特に社会に出ていろんな人と関わり合いながら働き始めた頃から、
他者の様子のちょっとした変化や日常や仕事場で起きるいろんなアクシデントだったりの出来事の多くを「自分のせいだ」と思ってしまい、
自分を責めがちな、今振り返るとそんな生きづらさをいっぱいに抱えていた気がします。

・自分を責めがちだった私を楽にしてくれた「心の仕組み」

そんな私が、職場や恋愛で色々と悩んだり問題をたくさん抱えていたそのピークのとき、救われたのが、「心の仕組み」についてたまたま知ることができたことでした。

そこで知ることができたことの中で、視点を少し変えてくれたというか、今までの自分を責める気持ちを少し楽にしてくれたのが「人は記憶でできている」という言葉だったんです。

・誰も責める必要はないし、自分も誰も、悪くない

簡単に書くと私が知ったその心の仕組みというのは、
人は記憶でできているからこそ、性格というものもまた自分が創り上げたもののようで、実は遺伝子のように両親や先祖代々から引き継がれた先天的なものの影響が大きかったり、
その上で、後天的に環境や経験したことによってできたものだ、という話でした。

そんな心の仕組みを知ったとき、それまでは、何かあるたびに「私はなんでこんなふうに感じがちなんだろう」とか「なんで私はあの人みたいに思えないんだろう。できないんだろう。」と悩みがちだったけれど、
そんな自分の性格は自分のもののようで自分のものではないということ
自分の責任というか、自分がダメだから今の自分になってしまったわけじゃないんだなって、そう思ったんです。

そしてじゃあ、自分が悪くないなら自分がそんな性格なのは、そんなふうに育てた両親が悪いのか?というとそうではなくて。
両親だって、何かの記憶を引き継いで今の性格になっていたり、今の価値観になったりしていて、それに基づいて子育てをしたり、何かをしてしまったり、しているんですよね。

だから、私はこの心の仕組みというものを知った時、

「ああ、私を責める必要はないし、両親とか、おじいちゃんおばあちゃんとか、周囲の人とか、、、
誰のことも責める必要はないし、私も、そして誰も、悪くないんだな」

って思えて、すごく、なんだか救われたんですよね。

その後も心の癖みたいなものは続いて、何かあったとき、自分を責めてしまう傾向はなかなか変わらなかったり。
けれどそのことをまず知っただけで、すごく救われたというか、ホッとした気持ちがしました。

そしてそこから更に、自分を責めてしまうことも少なくなっていったらいいな、と思うようになって
(だって、責めなくたって良いのに責めてしまっている状態は、なんだかとっても残念ですものね)
自分を責めてしまいがちな時、まずは意識して”あること”をやってみたのでした。

・自分を責めてしまいがちな時にやってみて、効果的だった「セルフカウンセリングノート」

それは、個人的に”セルフカウンセリングノート”と呼んでいたもので、やり方はとてもシンプルです。

見開きのノートの1ページの真ん中に、まずは縦にまっすぐ線を引くんです。
そうして1ページを縦に2分割にする。
それで、その左側に、自分を責めてしまうことについて、簡単に書くんです。
”またこんなことしてしまった”とか”こんな自分がやだ”などなど。。。

そしたら次は、その右側に、【そんな自分を責めている自分が本当は、誰かにかけてほしい言葉】を書いていくんです。

それは例えば

「そうだけどでも、本当はあなた(私)だって頑張ってるじゃない」とか。

「いつもそうやって自分のことを責めているのは本当は、優しいからなんだよ」など。

本当は、自分を責めたいのじゃなく、愛し愛されたい。

私たちって本当は、
自分を責めたいんじゃなくて、愛したいはず、なんです。

愛したいし、愛されたい。

でもそれができなくて、上手くできなくて、自分を責めてしまうんだと思うんです。
そして自分を責めてしまうと人は、誰かから優しい気持ちや言葉を欲しくなる。これが承認欲求みたいなものになってしまうことも、あるんだと思うんです。

でも、人からほしい言葉や行動をもらえなくても、私たち、本当は自分が何を欲しいか、どんな言葉をかけてもらえたら心がほっとするのか。
私たち、それを本当は、自分が一番よく知っているはずなんですね。

だから、自分の中だけで、自分に、それをかけてあげるんです。

最初は、こんなことやって何になるのとか、恥ずかしいとか、なんだか自分が馬鹿みたいとか惨めみたいとか、そんな気持ちが出てくるかもしれません。
でもね、これ、本当に真摯な気持ちでやってみると、なんてゆうのかな、、、すごく、だんだん泣けてきます。私も最初の頃、泣きながらこのノートを一人でやってましたよ。
でもね、そうして自分が自分にだけ、ノートの中だけでも、そんな「本当は言って欲しい言葉」をかけてあげると、、、。
涙と共に、心が、本当にあったかくなってくるんです。満たされていくんです。

自分を責めてしまう人は、本当はすごく優しい人だから。

それでですね、これを、当時の私も私自身にすごく言葉をかけてあげていたことだけれど、自分を責めてしまいがちな人って、本当はすごく優しい人です。

でも人は、自分で自分を責めて、つまり自分で自分を痛めつけていると、、、
その優しさを、良い形で発揮することができないんです。
そして良い形というのは、自分も人も、笑顔で心地良くいられる形ということ。
それは、誰かに対してだけではダメなんです。なぜなら、自分を責めたり痛めつけたりして誰かだけに優しくしても、長く続けてはいけないから。長く続けて行きたくても、自分が自分を責めていたらその前に、自分が自分にスポイルされてしまいますもの。

そんなことに私は途中で気づいて、自分を責めることって本当は、自分にも人にも良いことじゃないんだな、って気づいて行きました。
そして上述したセルフカウンセリングノートで自分に「あなた本当は優しいからそうなんだよ」って優しい言葉をかけてあげるうちに、「そうだな、私優しいのに、自分のことは責めていじめてて。」「せっかくある優しさなら、もっと良い形でそれを出していこう」って。

そう自分からこころの舵を切り替えるようになっていったんですね。

もし、過ちや間違いを犯してしまっても…人は、その経験から、人に優しくなれる

そうして自分が自分を責めることを手放すことを経て、今の女性向けの心のサポートの仕事をして私も10年近くになりますが、その中で
過去に「いじめたことも、いじめられたこともある」ということを打ち明けてくれた女性がいたんですね。

いじめられていたことはもう気持ちの上で乗り越えられたけれど、
いじめをしてしまっていたことは自分を許せていない、というようなお話でした。
その方は、自分を今でも責めていらっしゃったと思うんですよね。

でもその時にもそんなお話をしたんですけど、、、
人って、間違えない人って、いないです。
私も、たくさん間違ったり、人を傷つけてきたことがあると思います。いや、実際に、あります。

でもその時の自分を振り返ってみると、、、
人に悪意を持ってしまうくらい、それくらい、私自身も追い詰められていたな、って思う。

私で言うなら、幼少期に姉の病気のことがあって、両親に自分のことを見つめてもらえない寂しさもあったし、
そういうこと、自分の中で上手く消化できないできっと、いっぱいいっぱい溜まってた。

そしてまた母も、娘が重い病気になってしまって、自分を責めていたから私に時に辛く当たったりしていた。

自分を責めて、それは我が子(姉)が可愛くて大切だからこそ、苦しんで、どうしようもなくて、
その溜まったものが、私に行ってしまっていたのだとしたら、
そしたら、誰もやっぱり、責めることはできないんですよね。

だから、人に意地悪していいとか、それを人や社会から許されていいとか、そういう意味ではもちろんないんです。

ただ、自分だけは、自分を許してあげて欲しい、と思う。

そして自分を許せたら、人は、

人に、社会に、とても優しくなれます。

寛容に、なることができるのです。


自分に非があったことを、ちゃんと認めて、その上で、それでも自分を許し、受け入れた人というのは

「人は間違えるものだ」ということを身を以て知っているから、人のことをも、許すことができます。

私の心から尊敬している人は、そういう人で。
その人に出逢って、私もそういう生き方を知り、自分を責めるということをもう、本当に手放していこう、と思えました。

自分で、自分だけで自分を許すということは、自分を責めて下を向いたままでいるよりも、
実はとってもとっても勇気のいる生き方だと、私は思っています。

でも、一人一人がその勇気ある生き方を選択して、自分が誰かにしてしまったことのぶん、今度は自分のできることで(前向きに生きるその姿そのもので)人に幸せや勇気を与えられる人になろう!と、今と未来を大切に生きていこうとしたのなら。

それは、ものすごい、社会への貢献だと思います。
誰かにしてしまったことを、その人には返せなくても、、、その経験を、糧にしていけると思います。

少なくとも私がこういうブログを書いたり、今の仕事を続けている原動力は、そんなところにも、もしかしたら、あるかもしれませんし、
そんな勇気ある生き方を、陰ながらでも心から応援したいと、
「それ、すごくいいね!素敵だよ!!」って、そんなエールを送りたいのだと、思うのです。

だからまず、自分を大切に。

そして、私の母が、自分を責めて、だからこそ、私にも望まず厳しい態度をとってしまったように、、、
やっぱり人は自分を大切にすることでしか、人に優しさや愛を注ぐことはできないのだと思うのです。

そしてこれって本当に不思議なことなんですけど、誰か、もしあなたが、ほんの少しでも、「もう自分を責めるのをやめよう」って思ったら。

そしたらこれって、伝染するんです。伝播するんです。
誰かがその誰か自身を許し、自分を責めるのをやめたら、そんな生き方をしたその人のそばにいる人や、
あるいは離れていても心の距離が近い人やご縁の強い人に、それが伝染していくんですよ。

その証拠に(?)そんな自分を責める気持ちがとても強かった私の母も、私自身がまず尊敬する大好きな人と出逢い、
その人と一緒にいる影響で、私が私を責めることを手放して自分を大切にするようになっていったら。。。

実家を出ていて、離れて暮らしていたのに、気付いたらそのタイミングで母も、自分にどんどん優しくなっていって、、、
昔のような重さがどんどん取れていったのですね。

だからこれって、本当ーーーに伝染します。

そしてその伝染って、すごく良いことで、すごく素敵なことだと思うのです。
自分を責めて、苦しんで、そしてもしかしたらその苦しさを、誰かにぶつけてしまうかもしれない未来よりは、ずっとずっと^^

すぐに大きく変わることは難しいかもしれません。でも
どうか少しでも、自分を責めがちなあなたが、自分を責めてしまう方向ではなく、自分を許すことに、自分を意識させていくことができたら、それはとても素敵な大きな変化だと私は思います。

そしてその時はどうか、自分を責めてしまう癖が出てしまう自分すらも、許して、そのままで大丈夫なんだと、思なくても、まずは言い聞かせて見てくださいね♪

そしてもし、そんな風に生きて生きたいけれど、やっぱり心がなかなか思うようにそちらに向かえないな、、、ということを思った時も、
大丈夫、それもあなたのせいではないのだから(記憶です♪)
今、私はそんな「こうしたいと思っているけれど自分ではなかなかできないこころ」を、少しずつ心地良く軽やかにしていけることのサポートとしてのカラーセラピーであるオーラソーマを学び、この春から伊豆の自宅サロンで提供していく準備をしている最中です。

もしご興味のある方がいらしたら、オープンの際にはぜひお気軽に足をお運びくださいね。