・自己主張できなくても、人に合わせやすい性格でも、自分を大切に生きることは可能

・自分を大切に生きている人の特徴…のその前に。「よくある勘違い」

今日は「本当に自分を大切に生きている女性の特徴」について書いてみたいなと思います。

記事タイトルに「本当に」とつけたのは、
数年前から「自分を大切にする」ということや「ご自愛」という言葉が流行っていて、

そんな時代だからこそ、時々ネットやSNSで流れてくるいろいろな情報を見るにつけ

「”自分を大切に生きている”ということについても、ちょっとした誤解というか、勘違いがあるような気がするからです。

 

そしてその(私の思う)勘違いというのは、

”自分を大切に生きている女性というのは嫌なことはいつもきちんと断れたり、
自分はこれが欲しいとか、これが好きとかを
いつもハッキリと自己主張ができる”

とか

”人に合わせず自分を貫く”

とか

そういった類のもの。

 

もちろん、それらが全くの見当違いということでは決してないのです。

でも私自身、6年ほど前から自分を大切に生きることを心がけてきて、

そして同じ女性に対して、”そんな生き方って素敵だよ”ということを自分なりにお伝えする仕事をしたりもしているのですが、

そんな私は実は、いまだに人に何かを断ることは得意ではないし、
自分がこうしたいということがあっても
人に合わせたり譲ったりすることも多々あったり。

 

何が言いたいのかというと、自分を大切に生きるということは、
人に自分をわかってもらおうとすることなわけでも

いつも損をしないように自分の利益を取ろうとすることや、
主張の強い、
なんとゆうか強気な図々しい人になるということではないということ。

(そんな誤解やイメージが、これを読んでいる方にもともとなければそれで良いのですが◎)

 

なぜならそんなふうに誰かよりも自分の得をいつも取ろうとするような生き方は、
その時その時では、自分を大切にしているつもりかもしれなくても、
後々、やっぱりそんな人からは、人は離れていきますし、

そしてそんなふうに、いつも自分が損しないように、、、って自分を見張っているような生き方は、
疲れるし、やっぱり自分も続けていて辛いです。

 

私が思う”自分を大切に生きている女性の特徴”って、
もっと自分の中だけでどっしりと構えている生き方をしている女性のこと。

つまり”対 誰か”に向けるものではなくて、
もっと、自分の内側で淡々とひしひしと燃やす炎のような、、、

それはとても静かだし、人からはもしかしたら、ぱっと見てもそれとは全然わからないくらいのものかもしれません。

けれど自分の中では確かにブレない、
実はとても強い、
自分の生き方の芯となるようなでもとても静かな炎みたいなもの。

 

とは言っても、言葉の羅列だけだといまいちイメージがしづらいと思うので、

ここからは自分を大切にしている女性の具体的な特徴を綴る前に、
むしろそうとはとても言えなかった実際の過去の私のことから、
少し触れていきたいと思います。

・自分を大切にしていなかった頃の私の傾向

・「どうしたいか?」ではなく「どうあるべきか」で決めていた

それはまだ、今からほんの10年前にも満たないつい最近のことなのですが、
今、”明らかに自分を大切に生きていなかったな”と思う当時の自分を振り返って思うのは

その頃はただただ
「自分がどうしたいか?」ではなく「どうあるべきか?」という観点で
人生の色々なことを決めて生きてたと思います。

 

女の人って、ライフスタイルの変化の中で、そして人と人との関係性の中で、
それぞれ、いろんな立場(役割)がありますよね。

それは例えば「(親にとっての)娘」であったり、
お付き合いする人ができたら「(彼にとっての)彼女」であったり

結婚したら「(夫にとっての)妻」
子供を授かったら「(娘にとっての)母」であったり、

それから社会的に見たら、会社員、社会人、etcet…

 

過去の私は、そんなそれぞれの立場(役割)で
その自分なりの思うあるべき姿に合わせて、自分の人生のいろんなことを決めていたんですね。

 

例えば私は当時会社員だったのですが
毎日決まった時間に決まった場所に満員電車に揺られて出勤する、ということが
実はとてもしんどかった。

でも、「大人になるとはそういうこと(そうするべき)」と完全に思い込んでいて。

なので「正社員で働く」という自分の「こうあるべき」という考え方を疑うことは一度もなく、

転職してはやっぱり働き続けることがしんどくなって、
自分が苦しかったことはもちろん、
ご縁のあった企業さんやそちらの社員さんにも、
今振り返れば、とてもご迷惑をかけていたと思います。。

 

広く世の中を見渡せば、いろんな生き方(働き方)をしている人がたくさんいるのに、
当時の私は
「正社員であるべき(そうじゃなくなるなんてありえない、絶対ダメなこと)」って思っていて、

決して死ぬわけではないのに、世の中の「アルバイトやパートだと将来が不安定」だとか、
そんな情報を完全に鵜呑みにして
いて。

自分がどうしたいか?ではなく「どうあるべきか」で仕事や働き方を選んでいました。

選んでいたというか、そうするほかないって決めつけていたんですね。

 

恋愛に関しても同じで、
当時私はお付き合いしている男性がいて、
それは今の旦那さんなのですけれど、

私は彼と結婚がしたかったので、結婚したいと思ってもらえうためには「女とはこうあるべき」という想いでお料理をがんばったり、
甲斐甲斐しく彼のお世話を焼こうとしたりしていたんですよね。

彼がどうして欲しいと感じているか、
そして自分がどうであると心地が良いか、というのを一切考えず


思考停止して「こうしたら愛してもらえるだろう」って思うことをやっていた

自分よりもいつも、周りの評価や周りに好いてもらえるかや、そして、
「誰かや世の中が言ってたそれっぽいこと」を採用していたのが、自分を大切に生きていない頃の私だったな、と思うのです。

・転機となった気づき。
「自分の生きたいように、そして自分に合わせて生きていいんだ」

・価値観を変えてくれた二人の人との出会い

ほんの数年前まではそんな私だったのですが、その後
自分を大切に生きるってこういうことか!!っていう価値観の大転換を与えてくれた人たちとの出会いがありました。

 

そのうちの一人は、私が最後に正社員として勤めた職場の先輩で、
いつもメイクからヘアーからネイルまで、それからまつ毛のエクステも
いつも完璧にしていて、とっても綺麗で品のある女性でした。

その先輩は、いつも必ず定時になると一番に帰社していて、
会社の飲み会も、社公式の物でなければほぼ絶対に参加しない。

そして当時、私はすごく無理して会社員をしていたので、
職場では毎日のように上司に怒られて泣きべそをかいていたのですが^^;

 

その先輩は自分と唯一同じ部署で同じ女性の私の仕事にも
決して自分から手を差し伸べることなくあくまでいつも、
自分の仕事に集中していました。

こうやって文字にして書くとすごく冷たい女性と思われてしまうかもしれません。

でも私は、その先輩の在り方にすごく衝撃を受けたのですよね。

 

なぜならその先輩のほうが、ちゃんと会社に貢献しているし、自分のすべきことを全うしてる。

 

私はその頃、いつも心に余裕がなくてメイクも服装も適当で、いつも綺麗にしているその先輩とすごく対照的だったのですけど

例えば映画やドラマや漫画では、そんな綺麗な先輩が意地悪で、

ドジで仕事ができなくても、泣きべそかきながら一所懸命やっている冴えない女子の方が、
”良い子”みたいに捉えられがちでしょう?

でも私はその先輩の自分に集中する徹底したあり方を目の当たりにした時に、「間違ってるのは私だな」って思ったんです。

 

なぜなら私はどこかで、メイクや服も適当でいることで、余裕がない自分をどこかでアピールしていて

「こんなに余裕がないけど、でも、頑張っているんです。」

それでもできないんだから、許してね

って
どこかでそんな自分を許してほしいアピールをしていたことに気が付いたんですよね。

 

会社にしてみたら、同じようにお給与を払っていて、そのお給与は、
先輩みたいにきちんと仕事をプロフェッショナルで取り組んでいる女性が稼いでくれてる。

 

私みたいに仕事ができない
できないだけじゃなくむしろ、本当は心の中では「辞めたい」って思いながら、自分の都合だけで会社にすがり付いてる、

そんな私のお給与は先輩みたいな女性がその分稼いでくれているんだ、って。

 

会社の飲み会に参加したり、定時が過ぎてもどこか、だらだらとしていてすぐに帰らない私(本当は帰りたいくせに)

そんな私はいつもどこかでそういうところで許されようとしていて、
それに対して先輩は、そんなふうに媚を売ることなく、ちゃんと自分の責任のあることをしっかり全うしていたんです。

 

そして、人にどう思われるかにエネルギーをかけずに自分のすべきことに集中して、
そこで生まれる余裕でちゃんと自分をきれいにして、
そしてそうして自分をいつも整えている人だったから、
一対一で話をするときは、本当に人に優劣付けずに対等で優しい女性だったのですよね。

 

そして冒頭に触れた自分を大切にしている女性の特徴のように、
だからと言って人に自分のことを語ったり主張したり、
押し付けることも一切ない、とても静かに自分のことを大事にしている女性。

 

私にとってその先輩が、本当の優しさってどういうことかとか、
自分を大切に生きることって素敵だなって、こういう女性になりたいなって、初めて思わせてくれた女性だったのでした。

・本当に自分を大切に生きている人は、過去や誰かのせいにせず、自分を幸せにすることに責任を持って生きている

そしてもう一人の存在は、今の旦那さんであり、当時はお付き合いをしていた彼でした。

彼は、今もそうですが当時から自然と「どうあるべきか」ではなくて「どうしたいか」で自分の人生を自分の頭で考えて自分で決めて生きている人で。

そしてそんな自分の全てを(欠点も含めて)受け入れているから、それってつまり自分のことを赦している。

だから、人に対してもこうあるべきとか、こうしたほうがいいとか、決して押し付けたり批判したりすることのない人でした。(今もですが。)

 

一番衝撃的だったのは、今でも鮮明に覚えているのですが、
彼のお父さんというのはもう随分前に亡くなっているのですが、ご存命だった時はお酒を毎日のように飲んでいて、
彼にも酔うと暴力をふるうことがあったそうなんですね。

それで、彼は高卒で専門学校を出ているのですが、
その時に彼のお母さんが彼の進学のために貯めていたお金を、
お父さんが事業に全部使ってしまったということがあったらしくて、

結局彼は自分でアルバイトをたくさんして進学費用を貯めて専門学校に行った、という話などをしてくれたことがありました。

でも、その時の彼の話ぶりが、、
本気で「ただこんなことがあったんだよね」って話していることが伝わったんです。

 

親への恨み辛みでもなければ、自分が頑張った武勇伝としてでもなく
本気で、ただこんなことがあったんだよってサラッと話していて。

親なのにああしてくれなかったこうしてくれなかったという気持ちが一切なくて
親のことを、あくまで一人の(欠点も不足もある)人間として見ているんだな、と思ったんです。

それがものすごく衝撃で

それまでの私は、自分が会社勤めが続かなかったり、
生きづらさみたいなものを抱えていることを何処かで
”親のせい”って思っていたんですね。

親があの時こうしてくれなかったから、
親なのに、もっとしてもらっている人もいるのに、って
すごくそういう気持ちがずっとありました。

 

でも、本当に自分の”今”を大切に生きている人は、
自分の人生と自分自身を幸せにすることに集中していて、
誰かのせいとか過去のせいと思って生きていないんだということに、
彼の背中を通して気づかされました。

 

私は自分で自分を大切に生きることが怖いから、その怖さの言い訳として、

親のせいとか、過去あった出来事のせい、って
そうして誰かや何かのせいにして置く限り、前に進まないでいいことにできるから、って。

 

そんなふうにして逃げていたんだ、って気づかされて
そこから、彼のおかげで本気で自分のことは自分が幸せにしようと、
自分を大切に生きていこうと決めることができました。

・自分を大切に生きている女性の特徴①
物事を”みんな”や”周りがどうか”ではなく”自分がどうしたいか”で決めている

ここまで書いてきて、だいぶ、「自分を大切に生きている女性の特徴」っていうものがどんなものか、なんとなく伝わったと思うのですが(私に自分を大切に生きることへの影響を与えてくれたうちの一人は、彼であって、女性ではありませんが^^)

ここからもう少し具体的に自分を大切に生きている女性の特徴を綴っていきますね。

1つ目は、「物事を”みんな”や”周りがどうか”ではなく”自分がどうしたいか”で決めている」ということです。

 

今は私も妻であり、3歳の娘の母でもありますが、
「奥さんって、お母さんって一般的にこういうものだしこうあるべきもの」という考え方からではなく、

「私がどうしたいか」「どういう選択が自分には合っているか」という視点で日常の色々なことや働き方なども選択しています。

 

なので我が家は共働きですが、
毎日のご飯は旦那さんに作ってもらっていますし、

自分がしたいと思うことであれば、
娘を置いて住んでいる伊豆から東京に一人で出かけることもありますし

過去には娘が1歳なりたてで家族でエジプトに行ったり、
1歳3ヶ月の時には娘と10日間離れて一人でハワイに行ったりしています。

 

突飛なことがしたいわけではもちろんなく、自分が心からしたいと思うことがあればそうするし、

自分は苦手だなと思うことがあれば、「女なのに」とか「お母さんなのに」という基準で飲み込んでしまうのではなく
関わってくれる家族が受け入れてくれればそのようにする、ということ。

そんな生き方を大切にしています。

・自分を大切に生きている女性の特徴②
”自分にとって譲れないこと”だけは絶対に貫き通す

これは①とも少し重なるのですが、補足するなら、私も旦那さんも普段は物事に自分なりの考えを持っていて、それは仕事にもしかり、子育てにおいてもしかりです。

 

でも、じゃあそれを人に主張したりするかというとあまりそういうことはなくて、
娘がお世話になっている保育園から何か要望があれば、
それが自分たちの考え方とは異なっていたとしても、基本的にはそちらの希望に合わせますし
特に旦那さんは本当にものすごく”人に合わせられる人”なのですよね。

 

もちろん、自分を大切に生きる生き方をするときに、
最初のきっかけとして「何が食べたい」とか、そういったことをきちんと誰かにも伝えるとか、
そんなことからスタートするのもすごく良いと思っています。
(私もそのようにして一歩ずつ、進んできましたから^^)

でも、本当に自分を大切に生きるようになってくると、なんと言うのかな
「ほとんどのことは、譲っても、人に合わせても、そんなことは気にならなくなる」のです。

 

なぜなら絶対に、自分にとって譲れない事はなんなのか、大切なことはなんなのかがわかってきて
それを日々自分の中だけで大切にしているから、

それ以外のことは人に合わせてもそんなに大きな問題ではないのです。大したことではないと感じられるようになる。

 

でも、逆を言えば、例えば上述したエジプト行きだったりハワイ行きだったりは、私に取っては「絶対に今譲れないこと」だったので
例え誰に反対されても誰に批判されても貫いたことだと思います。

そしてそんなふうに生きていると、、、
これって本当に面白いんですけど
反対してきたり批判してきたりする人が、周りに本当にいなくなる。

それは、ちょっと例えがあれかもですが”怒らせると本当に怖い人を、人は怒らせたりしない”というのと少し似てる気がします。

言ってもテコでも動かない人、そして本当に信念を持って自分を大切に生きている人って、
他人に生き方の口出しをさせない”ある種の気迫”みたいなものがあるって思います

(私は旦那さんにすごくそれを感じます。これも一種の”自分を大切に生きている人の特徴”かもしれませんね^^)

 

そして最後に、そんなふうに自分にとって本当に大切なことを大切にすることを貫いている人というのは
ある意味、自分のことをよく知っていて、よく知っているからこそ、自分の欠点も受け入れていて
だから人にも優しい、という特徴があると思います。

・自分を大切に生きている女性の特徴③
ありのままの自分を赦しているから、人にも優しい

自分を大切に生きている人って、自分が人としてダメなところというか、
”社会的にはこれはNGだろうな”というのをなんとなくだけれどちゃんとわかっているんですよね。

 

それは例えば私が母で妻であっても料理や家事を旦那さんに任せてしまってるとか

娘の保育園の送り迎えも気が向いた時しかいかないとか
自分がどうしてもやりたいことがあると絶対に譲れないとか

あ〜、これって一緒に暮らしている家族は本当に大変だろうな、とか、
申し訳ないな、とか、人としてこれどうなのとか、
やっぱりちゃんと自分に対して「・・・」っていう自覚があるんです。

 

でも、それを自覚した上で、それでも自分を生きると決めている。

そしてだからこそ、人のそれも、赦せるんですよね。
自分のそれ(欠点)も認め、赦しているから。

 

だからそういう意味で、自分を大切に生きている人の特徴って、人に対してもその人の価値観や選択を尊重できますし、
本当の優しさ、本当の愛を持っている気がします。

そしてそれって、いわゆる良い人、という意味での優しさや愛ではなくて、もっと宇宙的な愛や優しさです。

それは例えば、自分を大切に生きていない人、人や社会にどう思われるかを気にして、かつての私のように誰かに気に入られたり許されたりするために生きている人に対しても

「それもある意味で自分の生き方の選択だ」として口出ししたり批判したりしないという意味での”尊重(愛)”というのも、確かにあるのです。

私の当時の先輩はまさにそういうあり方だったと思いますし、なので私も、こうしてブログ等で自分を大切に生きることの素晴らしさをお伝えはしますが、それを受け取ってくださるかどうかはその人次第だと思いますし、押し付けるものではないなって。

子育てでも同じですね。
自分の良いと思うことを押し付けることが愛や優しさではない、ということだと思っています。

 

以上、自分を大切に生きている女性の特徴を、私自身の実体験と共に3つにまとめて綴ってみましたが、いかがでしたでしょうか?

何か皆さんの生き方を考えるヒントとなれば嬉しいです◎